はまぞう › Jeweler's Style › ジュエリー › 火事にあってしまった宝石

2013年08月30日

火事にあってしまった宝石

先日、お持込みいただいた沢山の指輪やネックレス。

大変残念ながらお客様のご自宅が家事に見舞われてしまい、
焼け跡の灰の中から探し出してきたとのことでした。

真っ黒になってしまったネックレスや、
ススや周囲の溶けたものがベットリとまとわり付いてしまったもの、
石がくすんでしまった指輪や溶かけのものまで
「黒い塊」になってしまい、見た目はそれがジュエリーだったとはわからないほど。

思い出の詰まった品が残念な状態になってしまっていました。

お預かりして、様々な処理を施しながら地道に復元。
このように輝きを取り戻しました。



ダイヤを筆頭に、宝石も熱に弱いものが多く、
火事の中で溶けてしまうことが多いのです。

今回も数点、曇ってしまったり、燃えてしまったりと復元不可能なものがありましたが、
幸いにも多くのものを元通りの姿に戻すことができました。

一部焼け焦げていたサファイアも奇跡の復活を遂げました。


思い出の品物や写真を失ってしまった中で、
その瞬間瞬間の気持ちを込めて送ったジュエリーが蘇ったことで
少しでもお客様のお力になることができればと思います。

またこの記憶を乗り越え、
いつまでもジュエリーが伝え続けられることをお祈り致します。

  • LINEで送る

同じカテゴリー(ジュエリー)の記事
真珠核入れをお勉強
真珠核入れをお勉強(2017-03-12 17:52)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

プロフィール
まーちん
まーちん
静岡県浜松市出身。
大手企業で法人営業を経験後、ジュエリーをはじめとした高級品の外商部門へ配属。宝石や営業への苦手意識や怪しそうな先入観があり、克服したい思いと逃げ出したい思いから配属初年で全国トップセールスとなる。
数年後、部門の買収を機にIT関連企業から声をかけていただき転職、ジュエリーWEBショップサイトを運営する。
オリジナルジュエリーを企画・販売する中で、いつしかジュエリーを好きになっている自分に気づくと同時に、あまりにもそれを知らないことに気付く。宝飾業界の販売のあり方にも疑問が募り、販売技術だけでなく「ジュエリーそのものを1から学びたい」との思いが芽生えたため、退職してイタリア・フィレンツェのジュエリースクールに単身留学。
多くの熟練マエストロ達からイタリア式ジュエリー制作、フレンツェ流透かし、デザイン、彫刻などを学ぶ。

帰国後、ヨーロッパスタイルの「工房&ショップ」でオーダーメイド・ブライダルジュエリーを制作するアトリエフィロンドールへ仲間入り。様々なジュエリーの現場経験と製作経験を生かして、理想のジュエリーづくりのお手伝いをする。
・GIA(米国宝石学会)ダイアモンド修了士。
・ブライダルジュエリーブランド「MIORING」、「HISTOIRE de Filondor」ディレクター
・1級ジュエリーリモデルカウンセラー(JRC)

アトリエ・フィロンドール
**************
〒431-3125
浜松市東区半田山5丁目17-12
TEL 053-431-5655
FREE 0120-89-1109
FAX   053-431-5633
*************
営業時間
 AM10:00~PM7:00
定休日
 毎週木曜日・第3水曜日

QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 26人
オーナーへメッセージ
削除
火事にあってしまった宝石
    コメント(0)