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2009年07月12日

ホワイトゴールド、メッキ前後

ホワイトゴールドのロジウムメッキ処理。
K18ホワイトゴールドには、一般的にロジウムメッキ処理が施されています。

そもそもK18(18金)の18とは、
K24を100%の金とした場合の18。
つまり75%の金に、残り25%の割金(わりがね)を配合して加工しやすくし、
耐久性を高めたものです。

ホワイトゴールドは、25%の割金のうち、パラジウムや銀などの白色金属の配合で
より白い色に近づけた金。でも、もともとの金色が強いのでメッキをしないと真っ白にはなりません。
一般的なホワイトゴールドの下地
ホワイトゴールド、メッキ前後
ちょっと金色っぽいですね。

これにプラチナの仲間であるロジウムという金属でメッキをかけてあげることで、
プラチナのような真っ白な表面になるというわけです。

じゃ~ん。
ホワイトゴールド、メッキ前後

プラチナとホワイトゴールド、見た目の違いは…?
と聞かれることがありますが、プラチナにもロジウムメッキをかけることが多いので、
パッと見てわかる違いは、実はありません。

また、イタリアやフランスなど、ヨーロピアンジュエリーは多くがホワイトゴールドなので、
「ブランドもののリングが変色した…!まさかニセモノ?」
という相談もたまにあったりします。
長期間の使用や研磨をすることでメッキが剥がれ、金色っぽい下地が見えただけなので
安心してください。再メッキで元にもどすことができます。

ちなみにフィロンドールでは、75%の金に、残り25%を全てパラジウム(プラチナの仲間の白い金属)
を使用して、金色っぽさのない、プラチナに近いホワイトゴールドを使用しています。

金属ひとつとっても、ジュエリーは奥が深いですね。


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プロフィール
まーちん
まーちん
静岡県浜松市出身。
大手企業で法人営業を経験後、ジュエリーをはじめとした高級品の外商部門へ配属。宝石や営業への苦手意識や怪しそうな先入観があり、克服したい思いと逃げ出したい思いから配属初年で全国トップセールスとなる。
数年後、部門の買収を機にIT関連企業から声をかけていただき転職、ジュエリーWEBショップサイトを運営する。
オリジナルジュエリーを企画・販売する中で、いつしかジュエリーを好きになっている自分に気づくと同時に、あまりにもそれを知らないことに気付く。宝飾業界の販売のあり方にも疑問が募り、販売技術だけでなく「ジュエリーそのものを1から学びたい」との思いが芽生えたため、退職してイタリア・フィレンツェのジュエリースクールに単身留学。
多くの熟練マエストロ達からイタリア式ジュエリー制作、フレンツェ流透かし、デザイン、彫刻などを学ぶ。

帰国後、ヨーロッパスタイルの「工房&ショップ」でオーダーメイド・ブライダルジュエリーを制作するアトリエフィロンドールへ仲間入り。様々なジュエリーの現場経験と製作経験を生かして、理想のジュエリーづくりのお手伝いをする。
・GIA(米国宝石学会)ダイアモンド修了士。
・ブライダルジュエリーブランド「MIORING」、「HISTOIRE de Filondor」ディレクター
・1級ジュエリーリモデルカウンセラー(JRC)

アトリエ・フィロンドール
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