2011年02月22日
太古の息吹を閉じ込めた宝石 アンバー
アンバー(コハク)といえば、オレンジやイエロー、ブラウンの中間を指す
「色の名前」としても私達の生活に溶け込んだ存在です。
意外にも、人類が最初に接触した「宝石」の1つとされ
紀元前3500年以上前のペンダントなどが発見されています。
とろけそうな美しさは、「松」に代表される針葉樹や一部の広葉樹の樹脂が化石となったもの。
真珠や珊瑚のように、「宝石」とはいえ鉱物ではない宝石なんです。
軟らかい素材なので取扱には注意が必要なのですが
優しくて軟らかい美しさと、身に付けた時の「軽さ」も魅力の1つ。
色とりどりの宝石や、ギラギラと輝く石とは違う、どこか深遠な美しさを持っています。
映画で「アンバーに閉じ込められた太古の虫からDNAを採取して恐竜を蘇らせる」
というストーリもありましたよね。
現在は小片を溶かして成型(現在の虫をわざと閉じ込めたり)
したものも出回っているのでご注意を。
比較的低温で溶かすことができるので、天然のものと見分けがつかないような
加工品に出会う事もあるのです。
アンバーの主な産地は、ヨーロッパはバルト海沿岸の国々のなぜか海岸線付近。
これはかつての森林で生まれたアンバーが川に運ばれ、堆積したからだと考えられています。
太古から人の心を魅了し
ロザリオ(十字架)をはじめ多くの宗教芸術にも取り入れられた神秘的な宝石。
その感触は温かくて、やさしくて、まさしく生き物であったことを感じさせてくれます。
見つめてみると、太古の生命の鼓動を感じることができるかも知れません。
(Filondor Jeweler's News 2011年2月号掲載より)
「色の名前」としても私達の生活に溶け込んだ存在です。
意外にも、人類が最初に接触した「宝石」の1つとされ
紀元前3500年以上前のペンダントなどが発見されています。
とろけそうな美しさは、「松」に代表される針葉樹や一部の広葉樹の樹脂が化石となったもの。
真珠や珊瑚のように、「宝石」とはいえ鉱物ではない宝石なんです。
軟らかい素材なので取扱には注意が必要なのですが
優しくて軟らかい美しさと、身に付けた時の「軽さ」も魅力の1つ。
色とりどりの宝石や、ギラギラと輝く石とは違う、どこか深遠な美しさを持っています。
映画で「アンバーに閉じ込められた太古の虫からDNAを採取して恐竜を蘇らせる」
というストーリもありましたよね。
現在は小片を溶かして成型(現在の虫をわざと閉じ込めたり)
したものも出回っているのでご注意を。
比較的低温で溶かすことができるので、天然のものと見分けがつかないような
加工品に出会う事もあるのです。
アンバーの主な産地は、ヨーロッパはバルト海沿岸の国々のなぜか海岸線付近。
これはかつての森林で生まれたアンバーが川に運ばれ、堆積したからだと考えられています。
太古から人の心を魅了し
ロザリオ(十字架)をはじめ多くの宗教芸術にも取り入れられた神秘的な宝石。
その感触は温かくて、やさしくて、まさしく生き物であったことを感じさせてくれます。
見つめてみると、太古の生命の鼓動を感じることができるかも知れません。
(Filondor Jeweler's News 2011年2月号掲載より)
Posted by まーちん at 13:54│Comments(0)
│ジュエラー達が語る、ジュエリーのおはなし