はまぞう › Jeweler's Style

  

2019年09月12日

安定、希望、再生。

台風15号による停電が続いているようです。

私も昨年、台風で3日半の停電を経験しました。
対象地域の方を想像すると苦労が蘇り、心中をお察しいたします。

一晩なら気の持ちようで明るく乗り切れるのですが、日を追うごとに問題が出てきます。「もうすぐ回復するのでは」、「今夜は電気が点くかも」という期待と落胆の繰り返しで、一層お疲れのことと思います。



エメラルドの宝石言葉は「幸福」や「安定」、「希望」。
その色には癒しや再生の意味があるそうです。普段はあまりこういう事を意識しないのですが、何か力になればと願って止みません。

一刻も早く復旧とご無事をお祈りします。  
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Posted by まーちん at 22:57Comments(0)

2019年09月03日

SBSラジオ『聴くディラン』で真珠のお話をしました

SBSラジオ『聴くディラン』の街角ステーションに出演させていただきました。



静岡県内に2名の『日本真珠振興会シニアアドバイザー』として、真珠のお話が中心です。放送終了直後からお問い合わせをいただき、影響力の大きさに驚いています。

レポーターの方の質問に答えながら宝石の話をしていると、なんだか途中から通販番組みたいな怪しい雰囲気に(笑)
『…で、今日はなんとその美しい真珠が、驚きの…!』みたいな。
でも上手なトークに助けられ、きれいにまとめていただきました。



真珠を販売するのに資格はいりません。
宝石全般に当てはまることですが、誰にでも、アルバイトさんだって通販だって販売できます。品質の差が一般にはわかりづらいから、新しい業者でも販売しやすい商材です。
でも、高価なものだし、一生を通じて身につけるもの。買ったら買いっぱなしではおわれません。
全ての宝石の中でも圧倒的にデリケートな部類に入るため、メンテナンスや修理方法にも、販売の際にお伝えすべきことがあるのです。
良いものをお選びいただき、長く使っていただきたい。

正直にお話すると、もちろん真珠を当アトリエでお求めいただければ嬉しいです。でも、目指しているのはそんな目先のことではありません。
「ジュエリーのことで聞きたいことはあのアトリエに相談しよう」
「アトリエ・フィロンドールがあるじゃない」
「あの人に相談すれば間違いないね」
こんなふうに、ジュエリーを通した幸せを考えるときに、真っ先に思い浮かび、一緒に居られるアトリエになりたい。ジュエリーを身近に感じていただき、それを届ける存在でありたいのです。そのためにスタッフみんな、真珠をはじめ日々勉強や資格取得に励んでいます。

ご遠慮なく、もっと聞きたいこと、わからないことがあればお気軽にお問い合わせください。無料のご案内を承るほか、必要であれば修理やメンテナンスもいたします。

それにしても生放送は緊張します。特にラジオは声だけなので、伝えるのって難しいですね。  
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Posted by まーちん at 19:24Comments(0)ジュエリー

2019年09月01日

SBSラジオに出ます



来週ラジオに出ます。

9月3日(火)SBSラジオ『聴くディラン』。
生放送、14:25頃からです。

アトリエやパールの話になると思います。
ぜひ聴いてください  
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Posted by まーちん at 10:58Comments(0)

2019年08月23日

愛用のダイアモンドルーペ



ダイヤの品質の見極めは結構神経を使います。
輝く物を近くで見続けるので、目も結構疲れるんです。

ダイヤ専用の10倍ルーペはいくつか持っていますが、愛用はこのBausch&Lombのもの。
その他、アトリエにはクラフトマン用のNIKONやら、昔僕がGIAで購入したもの、メーカー不明の年代ものなど、何個でも選び放題になっています。

他のを使っても使っても、これに戻ってきてしまう。
欠点もあるけど素晴らしい魅力のある、愛すべき奴です。

問題はその外観。
米国製なのだけど、作りがいかにもアメリカンな感じで、その昔箱を開けた瞬間『不良品か』って思ったくらい雑なんです。
緻密さが求められる製品なのに。
金属部分のヘアライン仕上げも、『ヘアラインって言うか…ヤスリで削っただけだろ?』って雰囲気。
写真で見えるかどうかわからないけど、途中で別角度から削り込んだように面が歪んでいます。ジュエリーのヘアライン加工を行うアトリエとして見たら、検品落ちどころかありえないクオリティ。
黒い樹脂部分には、大きなバリが残ってるし。
ちゃんと削っといてよ…。
他のルーペが細部までメッキ仕上げになっていたり、磨き上げられていたりするのと比べて、アトリエ内でダントツにチープなオーラを漂わせているのです。

そんな奴なんだけど、覗いた瞬間に評価が変わります。
なんと言ってもレンズが素晴らしい。歪みのないクリアな視界。
そもそもダイアモンド用のルーペは倍率10倍と決まっていて、色の差や歪みを修正するために3枚のレンズを組み合わせた構造のものが使われます。
レンズの大きさはメーカーによって異なり、レンズ単体の精度や、組み合わせの精度も違いがあるようですね。
昔NIKONのサイトで、宝石ルーペを開発した際の苦労話を読んだ覚えがあります。

このルーペは何というか、『ピントの合う深度が浅いけど、しっかり合わせてホールドすればとてもくっきり見える』感じ。視界のサイズも良い。
中央にカリカリにピントの合う1点があって、そこさえキープすれば思い通りにダイヤ内部のインクルージョンにフォーカスして、1ミリ以内の範囲内を次々に移動して見ていけるのです。
インクルージョンにフォーカスしないのなら、もっと明るく、全体がふわっと見渡せるルーペもあります。
用途や使い方が自分に合っているのかもしれませんね。

どんな時も持っているものなので、チープな軽さもいい。
金属の部分に長時間指を通しっぱなしにしても、疲れません。

緻密なレンズを作る部門と、テキトーに外観を組み立てる部門が別の会社なんじゃないかと思うくらい、ガワとレンズのクオリティーに差があるよなぁ。
『キレイにダイヤを見たいんだろ?それで十分だろ?』ってアメリカのおじさんに言われてる気がします。
そもそもレンズを含めて、この製品に個体差があるのかもしれませんね。

やっぱり人はギャップにやられるんですかね…。
もうコイツから離れられません。

というわけで、もう10年ほどポケットに入れっぱなしのルーペになっています。
今日もいっぱいダイヤ見ました。ごちそうさま。  
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Posted by まーちん at 19:25Comments(0)

2019年08月18日

真珠をさらりと身につける

真珠をさらりと着けこなす方をとても素敵だと思います。



今でも印象に残る出来事があります。
15・6年ほど前、暑い夏の銀座で一人の女性とすれ違いました。
カジュアルな服装の、当時同年代くらいの若い方で、買い物でもされている様子。
なぜか目が引き寄せられると、その首元には遠目にもわかる上質なパールが艶めいていました。

パールは透き通るように白く、青とピンクが混ざる凛とした輝き。
汗が流れるような暑さと対照的に涼しげな存在感でした。
その方のお顔は覚えていないけれど、たった一つの真珠のネックレスが作る佇まいと、パールを身に着ける感性がとても素敵だったのです。

ダイヤの輝きも素敵ですが、パールにはまた違った魅力があります。
ダイアモンドは人に輝きを付け加える、真珠は人の輝きを引き出す。
そんな感じがします。
ジュエリーが作る『何年経っても忘れられないほどの印象』というのは、あれが初めてだったかもしれません。

暑い夏、ネックレスを身につけるのも気が引ける季節ですが、
そんな時こそ、涼し気なパールをさらりと見に着けてみるのはいかがでしょうか。

着用後のケアは軽く拭くだけでかまいませんよ。  
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Posted by まーちん at 17:46Comments(0)ジュエリー

2019年03月22日

Apple Pencil第二世代は仕事に使える?

せっかくiPad Pro11を持っているのに、買おうかどうか迷っていたApple Pencil第二世代。

たまたま立ち寄ったショップで予想外の書き心地に驚き、勢いで注文してしまいました。

届いたので早速絵を書いてみます。

これは…鉛筆感すごい!
ちなみにタブレットやデジタル製品で絵を描くのはこれが初めてです。
そもそも普段から指輪以外を描くことはないのですが。

Appはとりあえず、手持ちのPixelmatorを使ってみました。
難しい機能はまだよくわからないので、使ったのは「シャープペンシル」と「消しゴム」だけです。
それでも細かいニュアンスや濃淡も希望通りに表現できるし、しかも消しても汚れないのが素晴らしい…。
デザイン画を描く画用紙って、数回消すと毛羽立って黒ずむんですよね。


か、拡大して書けるってすごい…!
紙しか知らない、まるで原始人みたいな感想(笑)

これなら十分、指輪のデザイン画にも使えそうです。
しかも色もつけられるし、より手軽に、リアルにわかってもらえるなぁ。
ダイヤの円やスクエアだって、正確に書ける。

仕事の書類や記録はほぼ全てデータ化してしまっているのに、デザイン画だけはノートが溜まっていくんですよね。
数えきれないほどの冊数になってしまい、あとで探すのも大変。
デジタル化できたらとてもスマートです。

でも、お客様の気持ちになったら、ipadに書かれるより紙に書いてもらうほうが嬉しいのかなと思ったり。
機械的な歪みのない表現より、味わいも大切にしたいですよね。

ということで、とりあえずもう少し試行錯誤してみたいと思います。
そのうち店頭でも使っているかもしれません。

何より、絵を描く面白さにハマりそうです。  
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Posted by まーちん at 14:29Comments(0)

2018年12月17日

何十年も修行しないと『職人』を名乗れない?

最近、ある若い靴職人さんが話題になっています。
有名なご夫婦の息子さんで、イタリアのフィレンツェで靴を勉強してきたとのこと。後半は少し私も共通します。
彼の通っていた専門学校は僕も知っている学校です。

テレビをつけると連日話題になっていて、色々と批判を浴びているようですね。
私は事実関係を知るわけでもないし、彼とお会いしたことがあるわけでもないので、話題について特に意見はありません。かばう気持ちも、攻撃するつもりも。
20万円という靴の値段はオーダーなら何とも思いませんが、注文した靴が届かないというのが事実なら、それは駄目ですね。というくらい。有名人の息子さんだと、注目を浴びて大変です。

そんな内容が報道される中で、気になることがあります。
それは、彼が「若すぎる」とか、「修行の時間が短すぎる」という批判です。
あるコメンテーターの方は、「3年で靴職人だなんてとんでもない、修業中ですと言うべき」と発言されていました。
皆さんはどう思われますか?


ジュエリー作りを勉強しはじめて、2年目に作った指輪。
鍛造・ミル打ち・石留め・彫刻も手作業です。なつかしい。
K18WG&ブルーサファイア



難しいですが、私はこんな風に思います。
まず、職人という仕事の中に『アート性の高いもの』と『工業的なもの』があり、業種によってその配分が違うため話がややこしくなっています。
今回の靴職人は工業的に量産する職人というよりは、アート性の高いものです。

あのサルバトーレ・フェラガモが初めて靴を作ったのは9歳のとき。自宅で開業したのは11歳のときです。その後アメリカに渡り、帰国後フィレンツェでブランドをオープンしたのが29歳の年。
日本人靴職人といえばこの人と言える、フィレンツェの『il micio(イルミーチョ)』代表、深谷秀隆氏。実は向こうにいる時、工房を見せてもらったり、宝石職人を紹介していただいたりとお世話になったのですが、彼がイタリアに渡ったのが23歳の時。それから2年で自らのブランドを立ち上げ、30歳前にフィレンツェのチェントロ(世界遺産である中心部の歴史地区)に自らのお店をオープンしています。しかも、靴の値段は当時で1足40万円以上。
有名なルイ・ヴィトン氏が旅行かばん店を開業したのは33歳のときです。
みんな凄まじく貪欲に修行をしたこと、そして天賦の技術的才能と商才があったのは間違いありませんが、他にも若くして独立開業した職人はいくらでもいます。
芸術のウェイトをもっと高めれば、Youtubeには大人が何年練習してもできっこない演奏をするキッズの動画がたくさん見つかります。

これまでも、どうも日本人は『職人は長年の下積みを経てはじめて一人前』という固定観念が振り払えないのではと思ってきました。
寿司職人さんには『飯炊き三年握り八年』という言葉がありますが、丁稚奉公からはじまり、何年も親方の背中を見て、何年か道具作りをして、仕事をさせてもらえるのは○年後。そこからが職人の修行のはじまり…というものに、何とも言えない美徳や安心を感じるようです。

でも、これじゃあ職人になる人居なくなっちゃいますよね。

うちのアトリエにも優秀なジュエリー職人達がいます。
前述のコメンテーターさんの意見には一理あります。そう思う部分もありますが、私はこれまでも、素晴らしいものを作るのに年齢は関係ない。修行期間は長ければいいというものではない。と思ってきました。今の職人にはもっと合理的な考え方が必要で、重要なのは『どう学ぶか』ということです。
漫然と日々の仕事を10年こなした人より、短い時間で、どうやって良いものが作れるようになるか、どうやって食っていけるようになるか戦略を真剣に立て、3年間みっちり取り組んだ人のほうが優秀だろうと思います。才能もありますが。
一方で、長年反復する中で身につく感覚や習慣性のもの、それに偶発的な事象に対応する能力というものもあります。これは決定的に長年の積み重ね以外に習得する方法がなく、『職人長年修行すべき説』の柱となる部分です。でも、よく考えると、これらは技術の『核』となるものではありません。
それに、誤差コンマ何ミリで同じものを作る作業は、どんどん機械にとってかわられます。

当然、物事を習得するのにある程度の期間の修行は必要です。その中で、普通なら10年かかる学びを5年で身につける。3年かかるものを1年で習得する。合理的に思考して自らのレベルを上げ、人の倍の速度で成長すれば、それだけ人を幸せにできます。きっと普通にしているより豊かにもなれます。優秀な職人は教えられずとも、そういう考えのもと修行しているでしょう。
何年も修行しないと食えないなんて、そうは思いません。先輩の背中から学ぶことも多いけれど、図書館で学べること、WEBから得られる学びもあります。YouTubeの無料の動画にも参考になるものが転がっている時代です。職人自らが、学び方を変えられる時代が来ているのです。



若い職人がいたっていいじゃないですか。修行が短くたって、本当に評価してくれる人がいるなら問題じゃありません。
もちろん淘汰されていく者もあるでしょうけど、才能とお金があれば、どんどん開業すればいい。
テレビでかっこよく脚色されて、持ち上げられてしまうのも、それで「本業をおろそかに…」と叩かれるのも、自分の能力のひとつであり、使い方を間違えば自分に返ってくるだけのことです。
それに、職人には『修行中』も何もありません。職人であり続ける限り、修行は終わることなく続くのですから。

私はジュエリーの世界にいますが、靴も大好きです。
騒動を横目に見ながら、どちらも職人というものが評価され、スポットが当たることは良いことだと思います。職人というものに対する『こうあるべき』というあり方を、周囲も、職人自らも変えることができる。そういう積み重ねで日本のジュエリーも、ものづくりそのものの環境もより良くなっていくのかなと、大きなことを考えたりします。
話題の人の内情は別として。

  
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Posted by まーちん at 13:53Comments(0)ジュエリー

2018年11月17日

静岡県唯一の『真珠シニアアドバイザー』になりました

少しご報告が遅くなりましたが、今年8月に新しい認定・認定を取得して、(社)日本真珠振興会 認定シニアアドバイザーとなりました。

(社)日本真珠振興会とは真珠の生産を行う養殖組合や国外への輸出組合、ミキモトをはじめとした小売、卸業各社からなり、まさに真珠業界が結束した団体です。ここが主催となって『真珠検定』が実施されており、真珠を取り扱うプロフェッショナル・伝道師としてその知識を認定され、さらに様々な学びの場が与えられます。
なんと、静岡県内では唯一の認定者とのこと。(試験は年一回、2018年8月現在。)


真珠検定

初めて自分の手で真珠を販売してからもう16年経ちますが、良くも悪くも真珠は『神秘』の宝石でした。
他の多くの宝石と違って、人間と自然が一つになって作り出している(養殖)にもかかわらず、その詳細はブラックボックスに包まれてきたのです。

「宝石店で働く人は、さぞ詳しいんだろうなぁ」と想像していただく方もいらっしゃるかもしれませんが、こと真珠に限っては、どうやって作られ、どのように加工・処理されているのか、日本中で販売する人間の多くが詳しく知りません。店頭では『ナチュラル』と表記された真珠のほとんどが、実は人為的なシミ抜きなどを経ていることも、知らない販売員が多いのではないかと思います。私も10年前はそうでした。

加えて、ダイアモンドの『4C』のように、国際基準で美しさの客観評価をするような基準が設けられていません。というより、できないとされています。



これではいけない…と勉強しようと思っても、作る側が企業秘密として開示していないものを知る由がありません。
こういった現状をふまえ、日本が誇る宝石『真珠』を正しく伝える人材を業界全体として育成するために、『真珠検定』制度ができたようです。
販売側の人間だけでなく、養殖業者さんや輸出業者さんなども受験に来られていたことが印象的でした。

筆記試験のほか、マキ・テリ・キズなどの評価についての実技もあり、真珠を正しくお客様にご案内するプロとしてとっても詳しくなれます。


講座や試験は真珠の街、神戸で参加
合格発表ではなんと表彰していただきました


先日は真珠養殖場を訪れ、浜揚げや核入れを体験してきました


日本人女性の多くが持っている真珠。でも、自分がこの仕事をしていなかったら、「真珠ってどこで買えばいいのかな…?」って思っただろうと思います。
百貨店でも、路面店でも、ショッピングセンターでも、通販でも買える時代。一見違いがわかりにくいように見えるのに、3,000円のものも50万円のものもあります。

品質と価格のバランスを考え、加えて周囲との対比も考慮して、総合的に『自分に最適なもの』を選んでいただけるのがベスト。
『良いもの』とは最も高額なものではなく、最もお客様にマッチしたものだと思います。なおかつ、お客様の想像を少し超えていれば最高です。
そのためにも『信じられる人』が介在して、時には感覚的に、時には論理的に、腑に落ちるご案内をされることが必要になるのではないでしょうか。
世代を超えて、長く使うことが多い宝石ですから。

ということで、真珠について何かあった時には『真珠シニアアドバイザー』の存在を思い出してください。
メンテナンスや修理、糸替えも承っています。  
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Posted by まーちん at 19:03Comments(0)ジュエリー

2018年09月18日

9/19『過保護のカホコ 2018ラブ&ドリーム』結婚指輪を担当します

明日9/19(水)日本テレビ系で放送の『過保護のカホコ 2018ラブ&ドリーム』にて、
昨年のレギュラー放送に引き続き主人公の加穂子さんと初さんの結婚指輪を担当します。



当アトリエのオリジナルブランドMIORINGから、『草織(さおり)』を高畑充希さん演じる麦野加穂子さんが、『和唐草(わからくさ)』を竹内涼真さん演じる麦野初さんが着用。
お二人の結婚指輪としてお選びいただいております。

当日は朝のZIP!から、お二人が日テレジャック。
その中でも指輪を着用してくださるかもしれません。

ふだん、指輪を作らせていただいたお客様のその後の生活を覗くことはできないのですが、今回はどんなふうに結婚生活に寄り添うのか見られそうです(笑)
9/19(水)よる9時から。指輪にもぜひ注目してご覧ください。


過保護のカホコ 2018ラブ&ドリーム オフィシャルサイト
アトリエ・フィロンドールオフィシャルサイト  
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Posted by まーちん at 18:01Comments(0)

2018年02月18日

壊れた!?結婚指輪を元通りに修復

十年以上前に当アトリエで製作させていただき、
毎日身につけていただいた結婚指輪がメンテナンスで帰ってきました。

様々な状態の指輪を毎日見ている私ども。
ちょっとやそっとの状態では驚きませんが、なかなかの使い込まれ方です。
復元し甲斐があり、クラフトマンも盛り上がります。
ピカピカに使って貰えるのも嬉しいですが、こういうのも意外に嬉しいものです。

金属がぶつかることで凹み、ハンマーで叩いたように激しく潰れてしまいました。
部分的にではありますが、埋め込んでセットしたダイアモンドが欠けるほどだったので、
相当の衝撃が繰り返し加わる環境だったのでしょう。(ちょうど正面のダイヤが割れています)
手彫りの彫刻もほとんど見えなくなってしまいました。

貴金属はデリケートな素材。
ハードな素材を使用して頑丈に作っていても、使い方次第では想像以上に破損してしまいます。
でも良いところは、技術次第で修復の余地があるところです。
特にこういうのは燃えますねー。
ご不安をお感じのお客様に、余裕の笑顔でお預かりします。

修復完成品はこちら。

潰れてダレてしまった全ての面を圧力で修正して、さらに研磨でしっかりと面を出し直しました。
彫刻は当時の模様そのままに『上彫り』という技で彫り直し、ミル打ちも復元。
消えずに残る漆(うるし)塗りの赤は、ご希望により黒に塗り直してイメージを一新しました。

完成品を見て、スタッフ一同あらためて『おぉーー。』と喜びの微笑み。

製作した作品はデータや画像を残していますので、
こんな時も過去に遡って情報を確認して復元することができます。


今回は再彫刻が必要だったので、彫刻費用のみ実費でかかってしまいましたが、
基本的には全てのメンテナンスは無料です。

お客様も『これほんとに持ってきたものですか!?』と驚きつつ喜んでくださいました。
ほんとですよ(笑)
アトリエ冥利に尽きる瞬間。嬉しいです。

さあ、次にまた合うのは何十年後でしょうか。
またたっぷり愛用してもらって来てね。行ってらっしゃい!  
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2017年12月29日

2017年もありがとうございました



本日12/29をもちましてアトリエ・フィロンドール、株式会社フィロンドールの2017年の営業が終了いたしました。

本年も沢山のお客様にご来店いただき、数えきれないほど素敵な出会いがあり、自慢の指輪を数多く納品できました。

展開するブランドも全国28店舗に拡大。
ますます多くのエリアのお客様にジュエリーをお届けできるようになってきました。
ドラマ「過保護のカホコ」での使用も大変な反響で、スタッフ一同ざわめいたのも良い思い出。

これもひとえに、北海道から九州まで、私どものジュエリーに関心をお寄せくださるお客様のお陰です。
お陰様で年々出張が増え、お店に居られない日が増えています(笑)

品物やサービスの質をますます向上させつつ、来年はまだお届けできないお客様に良いジュエリーをお届けできるようにパワーアップしたいと思います。

1/6の営業開始まで1週間お休みを頂きます。
また来年もどうぞよろしくお願いします。
本年もありがとうございました。  
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Posted by まーちん at 19:21Comments(0)

2017年09月15日

『過保護のカホコ』カホコとはじめくんの結婚指輪に使っていただきました

日本テレビ系水曜ドラマ『過保護のカホコ』にて、当アトリエの指輪を使用していただきました。

オリジナルブランド『MIORING(ミオリング)』より
『草織(さおり)』
『和唐草(わからくさ)』

がカホコ(根本加穂子)とはじめくん(麦野初)の結婚指輪として登場しました。

こういうお話って、突然電話がかかってくるんですね…!
数あるブランドの中から、大人気ドラマで二人の結婚指輪に選んでいただけてとても光栄です。



日本の伝統的な手彫りとダイアモンドを組み合わせた『草織』はカホコがばあばから受け継いだ大切な指輪。
日本の伝統的な鏨(たがね)彫りで彫金されたハンドメイドリングです。

カタログモデルは6石の白いダイアモンドがセットされていますが、ドラマ使用モデルは1石アイスピンクダイヤモンドをセットしたカホコオリジナルモデルです。


永遠を表す大胆な手彫りが印象的な『和唐草』は、初の指にきらめきました。


アンティーク&ハンドメイドの雰囲気を大切にしながら、
お二人の役柄にもぴったりのイメージの指輪をお選びいただきました。

私共の作った指輪が加穂子さんと初さんの末永い幸せを見守ってくれることをお祈りしております。



アトリエ・フィロンドールウェブサイト
http://www.filondor.com
MIORINGオフィシャルウェブサイト
http://www.mioring.jp

草織
http://www.mioring.jp/prod_saori.html
和唐草
http://www.mioring.jp/prod_wakarakusa.html  
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2017年05月31日

勉強会の旅

アトリエ・フィロンドールでは、オーダーメイドのアトリエとして製作してきたジュエリーを

『MIORING(ミオリング)』
『HISOIRE de filondor(イストア)』


の2つのブランドとして展開し、全国のべ25(2017年5月現在)のブライダルジュエリー
セレクトショップで販売していただいています。

社長がほぼお一人でショップを切り盛りするお店から、老舗宝石店、日本最大級の
ブライダルジュエリーセレクトショップまで、様々なお店で販売していただいています。
とても光栄です。

どの地域のどのお店であっても、それぞれのブランドについて正しくお伝えいただき、
お客様に等しく最高の歓びとともにブライダルジュエリーをお届けしたい。
そんな思いから、定期的に各ショップを訪問して、多忙なスタッフの皆様に勉強会を
開催させていただいています。

先週は関西から四国、今週は青森・秋田。
4月に入社された新しいスタッフの皆様が少し落ち着いた今頃は、毎年全国のお店を
訪問する時期です。


BIJOUPIKO松山店様にて


2時間から3時間、時には定休日を利用して時間の許すまで。
販売のコツやトーク方法よりも、私達のジュエリーづくりの姿勢や、
手作りの技法の秘密をご説明します。
それぞれ多数のブランドを同時に販売される中、優秀なスタッフさんの姿を借りて、
私達アトリエ・フィロンドールのスタッフが直接お客様に語りかけるような形で
ジュエリーをお届けできるのが理想です。


ショップからショップへの移動はかなり長距離。
いつもギリギリの時間配分で移動するので、合間にいただく食事は何よりの楽しみです。



佐藤養助秋田店でいただいた稲庭うどんときりたんぽ。ツルツルで最高でした。


今日は秋田から浜松のアトリエへ帰るだけの移動日。とっても贅沢な気分です。
とはいえ、移動の新幹線でもしーっかりと仕事ができてしまうのが嬉しくも寂しいところ。
事務関連のお仕事は移動中にやっつけます。


秋田新幹線『こまち』は一部在来線を走るため、
新幹線なのにコトンコトンと音を立て、森の中を突っ切るように走ります。
針葉樹が生い茂る森を散歩するような景色に、どこまでも続く田んぼ、清流。
ときには並走するクルマに追い抜かれたりして。





出張で起こったこと、訪問先でお話したこと、各地のジュエリー店の動向など、
景色を眺めながら頭の中を整理します。


浜松の小さなアトリエが作るジュエリー。
日本中の同業者様に価値を認めていただき、お客様には一生を共にするブライダルリング
として選んでいただける。こんなに幸せなことはないですね。


全国で販売される私達の作品に、じんわりと暖かくなるような思いをこめて。
販売していただくスタッフの皆さんの背後に私達の存在が感じられるように。
そんな思いを感じながら景色を楽しみます。
  
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Posted by まーちん at 17:00Comments(0)MIORING

2017年05月14日

宝石店はダイヤをすり替える!?

先日、婚約指輪のリフォームをお受け取りにお越しくださったお客様から、ある一言をいただきました。

「このダイヤ、本当に私が預けたものですよね ? すり替えたりしていないですよね…?」

お預かりした時にも「すり替えたりしないでください」とおっしゃっていたので、本当に心配をお感じだったのですね。



大切な宝石を預かるとたまにいただく質問なのですが、
思わぬタイミングで久しぶりにいただいたご質問に、今回は思わず言葉が詰まってしまいました。当然ですがそんな事は決していたしません。

お客様に喜んでいただこうと真剣に取り組んでいるほど、そんなごく普通の、
素朴なご質問が胸に刺さります。私達はまだまだだなぁと。

本当かどうかは別として、そんな事をするお店の噂話を聞くこともありますね。
大切に思うお品物を預ける事に不安になるのは当然です。
リフォームや修理では良い仕事をするほど、丁寧に洗浄や磨き上げを行うため、品物がまるで別物のように美しく変わる場合もあります。
言いにくいことを複数回切り出していただいたということは、よほど心配に感じられる点があったということです。
お客様に安心していただけず、申し訳ない気持ちです。

お預かりした書類に記載した内容、ダイヤの状態やキャラット数を丁寧にご説明して、
お品物の同一性や、私共のお品物に対する考え方、すり替えが起こらない理由をご納得いただけるまで一生懸命ご案内しました。

宝石店の命とも言うべき『信用』が、私達に足りていないのだなという点に悔しさを感じました。


高価な宝石・貴金属を扱う宝石店にとって、信用はなにより大切な財産。
天然鉱物と貴金属を加工した工業製品でありながら、美術品や希少品としての価値をあわせ持つジュエリーは、芸術品やファッションとして、相場変動のある貴金属として、様々な価値の集合体であるだけに価値判断が難しいものだと思います。

お客様とお店との『知識の差』が大きい商品であり、科学的な数値で判断しにくい商品であるからこそ、私達のようなジュエラーの信用が大切です。




すり替えという行為そのものについて申し上げると、
数年単位で店舗を構えて営業している普通の宝石店であれば、そういった詐欺行為の心配はほとんどいらないと思っています。
当店にかぎらず、安心して宝石店を利用していただきたいです。

あたりまえに、全ての宝石店が高い倫理観を持って宝石を取り扱っているはず。
そして精神的な話を差し置いても、そんなことを思う根拠は、宝石店にとってすり替えをするメリットがほぼ『ない』からです。ご安心ください。

ご不安の声をいただく品物の多くはダイアモンドか真珠。どちらも取り扱う数が多く、お客様にとって価値の見分けがしにくい商品だからではないかと思います。

もしすり替えが起こるとした場合、考えられるパターンは次の2つです。
1.偽物にすり替える
2.価値の低い本物とすり替える


このようなことが起こることが考えにくい理由は沢山あるのですが、おおむね次のようなものです。

1.偽物へのすり替えについて
自然が作った宝石には全て個性があり、見た目がよく似ているダイアモンドや真珠でも、よく見るとかなり違いがあるものです。お客様がお持ちの品物にあわせて、サイズ・色・形・カット形状やプロポーション・傷や連相がそっくりな偽物を見つけるのは大変むずかしいです。
偽物として使用されるキュービックジルコニアや貝パールなどは工業製品なので、画一的で個性がありません。また、一見美しすぎるほど美しいです。あえて品質にバラツキをもたせて、欠点やムラ、使い古した印象のある偽物を作るのはかえって費用がかかります。
預かったものと偶然似ていたり、探しまわって見つけるのは不可能ではないのかもしれませんが、入手する確実性が低く、コストも大変なことになってしまいます。
そんな苦労を重ねてすり替えを行っても、他の宝石店に持ち込めば本物の宝石でないことは一瞬で判断できるのです。
偽物にすり替えるということは、想像以上に大変です。

2.価値の低い本物にすり替えについて
持ち込まれた個性のある宝石に対して、すり替えても見分けがつかないほどの本物を宝石店が持っている可能性がとても低いです。
ダイアモンド製品は、0.00ctと少数点以下2桁までキャラット数(重量)を刻印されます。小数点以下2桁まで同じ重さで、なおかつ価値の落ちるダイアモンドを探してすり替えることは、執念を持って取り組まなければできません。
もしサイズが0.1ct違えば宝石店のプロはすぐに気が付きますし、もっとサイズの差が小さくても、同じ台座にはセットできません。
この場合は重さを量ればすぐに入れ替わったことが確認できます。
真珠も同様に、交換できるような本物を持っている可能性はほとんどありません。お預かりするほとんどの真珠が、汗や傷、経年による変色など、何らかの変化が起こってしまっています。
使い込まれた品物を、新品と交換するなんて考えられませんよね。

リフォームでお持ちいただくものは古いものがほとんどですが、一方で、宝石店に並ぶ宝石たちは、どんどん進歩する技術でより良いものに変わっています。
健全なお店であれば、お客様が欲しいと感じていただけるような、より良いものばかりを取り揃えています。


このように倫理観を別にした場合でも、犯罪を犯してまで中古の品物を入手するよりも、新たに仕入れたほうが宝石店にとってメリットがあります。
様々な裸石を仕入れ、加工を全て行うことができるアトリエの私達ですらこう考えるのですから、加工せず販売だけを行うショップにとって、すり替えなど一つも良い事がないだろうと思います。
お客様を裏切り、悲しませ、危ない橋を渡ったとしても、得られるものはほとんどありません。
ジュエリーは受け継いで長く長く使うもの。些細な事でも不正を行えばいつかどこかの時点で必ず見つかり、お店の信用を一度に失ってしまいます。
何より宝石に携わる多くの人やお店が、キラキラしたより良い宝石を提供することでお客様に喜んでほしい、心から幸せになって欲しいと思って仕事をしていると思います。



とは言え、最初から悪意を持って営業を行い、簡単に店を畳んで姿をくらますことができる環境なら、詐欺行為が行われる可能性も否定できません。
ネットでもこのような話が数多く出てきますし、経緯には不思議なものを感じますが、有名百貨店がすり替えで敗訴した事件もあります。
だからこそ、お客様自身の判断で信頼できるお店を見つけてほしいと思います。
実店舗を持たない業者や、WEBや郵送だけでのやりとりはリスクがあります。

もし初めて依頼するお店がご心配なら、預ける時がポイントです。
お店のスタッフの説明をしっかり聞き、品物について記載される書類に詳細を記載してもらって、後に同一のものであるか確認できるようにしてください。
ダイヤならキャラット数や特徴(傷や内包物)、真珠なら珠数やエクボなどの位置です。
もっとも、しっかりした宝石店ならお客様が心配する前に案内してくれると思います。


一つ一つ良い仕事をして、私達の仕事を知っていただくことで信頼を増し、お店の雰囲気やスタッフの人となり、全ての点で「ここに任せれば安心」と思っていただけるお店を作っていきたい。
ジュエリーって楽しい、嬉しい。人がジュエリーについて考えるとき、いつもポジティプな感情が浮かぶようにしたい。そう思います。
人生を共にする、大事なものを扱う仕事なのですから。

創業97年目を無事迎え、もう一度基本に立ち返らせていただける良いきっかけとなりました。
もっともっと信頼していただけるお店にならなければ。  
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Posted by まーちん at 19:24Comments(0)ジュエリー

2017年04月24日

SBSテレビ『元気!しずおか人』で紹介していただきました

SBSテレビ(静岡放送)でアトリエ・フィロンドールを紹介していただきました。

静岡の元気な人や企業を紹介する『元気!しずおか人』という番組です。
2分半ほどのごく短い番組なので、気軽に見ていただけます。



ワタシも緊張して喋っています(笑)  
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Posted by まーちん at 14:57Comments(0)

2017年04月21日

遠く離れた飲み会

駐車場に停めた個室の特別席にバーボンを持ち込んで、
遠く離れたところで頑張る親友と長電話。



2人がけのカウンター席で、
まるで大学生に戻ったかのような気持ちになります。

熱い想いで仕事に突き進む友人の気持ちを
種火にもらうことができました。

懐かしい頃の自分を取り戻していく感覚です。
エンジンはかけられないけれど。  
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Posted by まーちん at 00:27Comments(0)日常

2017年04月18日

ちょっとだけテレビに出ます

昨日はSBSテレビの取材に来ていただきました。



アトリエ・フィロンドール店内と工房で撮影。
ワタシがデザイン画を描きながらお話するシーンも。
久しぶりでやや緊張です。
ダイエットの効果はいかに…!(笑)

静岡県の元気な企業や人にクローズアップした番組です。
数分の短ーい番組ですが、撮影には半日かかりました。
今週末放送です。
SBSテレビ(6チャンネル)「元気!しずおか人」
4/23(日)13:54〜
ご覧ください。  
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2017年03月12日

真珠核入れをお勉強

三重県志摩市の英虞湾に出かけました。

昨年の伊勢志摩サミットでも注目を浴びましたが、こちらはジュエリーの世界でも重要な土地。
御木本幸吉翁らの手によって、現在の丸珠の養殖真珠が生まれた舞台です。

ミキモトの養殖場、工場は現在もこの湾の中にあります。


真珠の核入れをお勉強。


アコヤ貝の中に
『貝殻などを削った核』
『外套膜の切れ端(身体の外側にある、貝殻をつくる器官)』
を挿入する手術です。ごく簡単に言うと、異物と貝殻を作る細胞が入れられることで、
異物を包んだ貝殻のようなもの=真珠が完成するというわけです。

アコヤ貝が豊富に生息した英虞湾の豊かな環境と、その美しさを人為的に作りたいという情熱がたまたま出会った結果、
現在、私達が気軽に真珠を身につけられるようになったのですね。

鉱物の世界も奥が深いですが、生物が作る真珠もまた違う種類の奥の深さがあります。
まだまだ勉強することが沢山です。  
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Posted by まーちん at 17:52Comments(0)ジュエリー

2017年02月11日

お仕事の幸せ

結婚指輪を作らせていただいたお客様。
ご納品の際に、素敵な薔薇のアレンジメントをプレゼントしてくださいました。



指輪をご注文いただいているにもかかわらず、
遠方から、しかも素晴らしいお花をご用意してお越しいただけるなんて本当に光栄です。

「イメージにぴったりの薔薇をプレゼントしたくて…」
何とも嬉し恥ずかしいです。
一生懸命指輪をお作りして本当によかった。

素敵なお客様と出会い、喜んでいただけて、
このお仕事をしていて本当に幸せです。

浩二様・しのぶ様、ありがとうございました。
末永いお幸せをお祈りしております。  
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2016年09月21日

世界一幸せなジュエリーの仕事

「ジュエリーショップの仕事」と聞くと、どんな印象を持ちますか?
華やかで素敵なイメージでしょうか、それともなんだか怪しくて不純な印象でしょうか。
私達アトリエ・フィロンドールが新たなスタッフの募集をするのにあたって、ふとそんな事を考えました。

思い返すと私の社会人2年目、ジュエリー関連の事業部に配属された頃、同時期に社会人になった友人たちと話をすると、「怪しい仕事してるな」とか「もっとまともな仕事あるだろ」などとよく言われたものでした。

新卒で就職してジュエリーと出会うきっかけとなった企業へは、大手自動車メーカー本体の内定を断って入社したこともあり、友人からかけられる言葉は手厳しい(思いやりのある)ものでした。
これが周囲から見た一つの本音。はずかしながら当時は自分にも同じような思いがあったのが偽らざるところです。




ジュエリー業界も狭いようでいて広く、様々なスタイルで仕事が成り立っています。
その中には本当に人の喜びに寄りそった良心的なものもあれば、かなり際どいものもあり、内情は様々です。私自身も訪販・催事販売、チェーン店、WEBショップ、様々な業態で働きましたが、苦しんだ時期もありました。

ジュエリーに関わる仕事についてから、15年ほど。
アトリエ・フィロンドールでの仕事を始めてから7年。
今は心から幸せだと感じながら仕事ができています。
「こんなに幸せな仕事、環境はきっとほかにはないだろう」そんな風に思えるほどです。

ジュエリーの仕事は、人を幸せにしながら、自分も幸せになれる仕事です。
喜びに溢れた二人、誰かを喜ばせたいと願う人、何かを誓いたいと思う人。
そんな方々のために、ただ目の前の商品を販売するのではなく、納得のいく商品を自分たちで創り、納める。作ったものは永遠に誰かの宝物となり、世代を超えて受け継いでもらえます。
また、様々な幸せのシーンにあるお客様が笑顔で訪れ、買っていただいているのに「ありがとう」をいただけるのです。

こんな幸せを、もっと多くの方にも知ってほしいと心から思います。


この業界では、女性を中心とした若い方がショップ店員として就職しても、数年で辞めていく残念な実態があります。
ノルマやプレッシャー、人間関係…どの業界にもありがちな障害ですが、これを乗り越えてジュエリーを『一生の仕事』にしている方が少なく、もったいないなぁといつも思います。
デザインやクラフト、宝石(鉱物)そのものに関する『基礎体力』とも言える知識をないがしろにして、即席の戦力としての販売力(トーク力)を求められ、また責任や数字を押し付けられる。
個人が向上していようといまいと、会社での目標達成を個人の『成長』だとすり替えられ、ひたすらに売上へと突き進む指導を良しとする。
今のジュエリー販売の弊害の一端だと感じています。

私達が描く理想は、使い捨ての『優秀な販売員』ではなく、『優秀なジュエラー』です。
企画・デザイン・製作・販売、全てを手がけるアトリエで学ぶことで、店頭の品物や資料で学ぶだけでは得られないものを身につける。
そして、ジュエリーに関わることで得られる『幸せ』を実感して、ずっと続けられる、ずっと続けたいと思えるプロになって欲しいのです。


ジュエリーは非日常であり、少しわかりにくい専門的なもの。
だからこそ期待も不安も、良いイメージも悪いイメージもあるかもしれません。
良い会社、良い環境と出会い、「ジュエリーの仕事は素晴らしい。」
一緒にそう胸をはって言える仲間を一人でも多く増やすことができたらなと思います。



浜松市の就職情報サイト JOBはま! アトリエ・フィロンドール
https://www.shigoto-hamamatsu.com/job/138/   
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Posted by まーちん at 22:48Comments(0)ジュエリー
プロフィール
まーちん
まーちん
静岡県浜松市出身。
大手企業で法人営業を経験後、ジュエリーをはじめとした高級品の外商部門へ配属。宝石や営業への苦手意識や怪しそうな先入観があり、克服したい思いと逃げ出したい思いから配属初年で全国トップセールスとなる。
数年後、部門の買収を機にIT関連企業から声をかけていただき転職、ジュエリーWEBショップサイトを運営する。
オリジナルジュエリーを企画・販売する中で、いつしかジュエリーを好きになっている自分に気づくと同時に、あまりにもそれを知らないことに気付く。宝飾業界の販売のあり方にも疑問が募り、販売技術だけでなく「ジュエリーそのものを1から学びたい」との思いが芽生えたため、退職してイタリア・フィレンツェのジュエリースクールに単身留学。
多くの熟練マエストロ達からイタリア式ジュエリー制作、フレンツェ流透かし、デザイン、彫刻などを学ぶ。

帰国後、ヨーロッパスタイルの「工房&ショップ」でオーダーメイド・ブライダルジュエリーを制作するアトリエフィロンドールへ仲間入り。様々なジュエリーの現場経験と製作経験を生かして、理想のジュエリーづくりのお手伝いをする。
・GIA(米国宝石学会)ダイアモンド修了士。
・ブライダルジュエリーブランド「MIORING」、「HISTOIRE de Filondor」ディレクター
・1級ジュエリーリモデルカウンセラー(JRC)

アトリエ・フィロンドール
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〒431-3125
浜松市東区半田山5丁目17-12
TEL 053-431-5655
FREE 0120-89-1109
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