ハードプラチナ950の鍛造試験

まーちん

2016年05月02日 11:51

アトリエで、ハードプラチナ950の鍛造試験をしています。
フィロンドールでは初めての配合です。


良い感じになりました!

国内で一般的なプラチナ素材はプラチナ900(Pt900)
一方、ヨーロッパを中心に一般的なプラチナ素材はプラチナ950(Pt950)

「1000分の900」と、「1000分の950」の違いなので、
プラチナ950は少しだけ純度が高い素材ということです。
ちなみに、その他の10〜5%には、パラジウムやルテニウムが使われるのが一般的です。
この配合で硬度がかなり変化します。

プラチナはとても柔らかい金属なので、純度を上げれば上げるほど
耐久性や加工性との戦いになります。
純度が高ければ良い…とは一概に言えないのが難しいところ。

さらに、「画期的なハードプラチナ」などの触れ込みで出まわっても、
その後のメンテナンス(サイズ直しや磨き直し、変形修理など)が普通通りにできなければ、
無責任極まりないものになってしまいます。
長く使うものですからね。

好奇心だけでなく、色々なご要望・ご希望を実現できる高いレベルのアトリエであるためには、
様々な選択肢に対応できることも必要な条件。

見た目だけでなく、耐久性や加工性、メンテナンス性も考慮して挑戦です。

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