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2016年05月02日

ハードプラチナ950の鍛造試験

アトリエで、ハードプラチナ950の鍛造試験をしています。
フィロンドールでは初めての配合です。

ハードプラチナ950の鍛造試験
良い感じになりました!

国内で一般的なプラチナ素材はプラチナ900(Pt900)
一方、ヨーロッパを中心に一般的なプラチナ素材はプラチナ950(Pt950)

「1000分の900」と、「1000分の950」の違いなので、
プラチナ950は少しだけ純度が高い素材ということです。
ちなみに、その他の10〜5%には、パラジウムやルテニウムが使われるのが一般的です。
この配合で硬度がかなり変化します。

プラチナはとても柔らかい金属なので、純度を上げれば上げるほど
耐久性や加工性との戦いになります。
純度が高ければ良い…とは一概に言えないのが難しいところ。

さらに、「画期的なハードプラチナ」などの触れ込みで出まわっても、
その後のメンテナンス(サイズ直しや磨き直し、変形修理など)が普通通りにできなければ、
無責任極まりないものになってしまいます。
長く使うものですからね。

好奇心だけでなく、色々なご要望・ご希望を実現できる高いレベルのアトリエであるためには、
様々な選択肢に対応できることも必要な条件。

見た目だけでなく、耐久性や加工性、メンテナンス性も考慮して挑戦です。

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プロフィール
まーちん
まーちん
静岡県浜松市出身。
大手企業で法人営業を経験後、ジュエリーをはじめとした高級品の外商部門へ配属。宝石や営業への苦手意識や怪しそうな先入観があり、克服したい思いと逃げ出したい思いから配属初年で全国トップセールスとなる。
数年後、部門の買収を機にIT関連企業から声をかけていただき転職、ジュエリーWEBショップサイトを運営する。
オリジナルジュエリーを企画・販売する中で、いつしかジュエリーを好きになっている自分に気づくと同時に、あまりにもそれを知らないことに気付く。宝飾業界の販売のあり方にも疑問が募り、販売技術だけでなく「ジュエリーそのものを1から学びたい」との思いが芽生えたため、退職してイタリア・フィレンツェのジュエリースクールに単身留学。
多くの熟練マエストロ達からイタリア式ジュエリー制作、フレンツェ流透かし、デザイン、彫刻などを学ぶ。

帰国後、ヨーロッパスタイルの「工房&ショップ」でオーダーメイド・ブライダルジュエリーを制作するアトリエフィロンドールへ仲間入り。様々なジュエリーの現場経験と製作経験を生かして、理想のジュエリーづくりのお手伝いをする。
・GIA(米国宝石学会)ダイアモンド修了士。
・ブライダルジュエリーブランド「MIORING」、「HISTOIRE de Filondor」ディレクター
・1級ジュエリーリモデルカウンセラー(JRC)

アトリエ・フィロンドール
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